バンガロール駅に行くまでリキシャと思いっきり交渉して200から100ルピーに下げた。それでも高い様な気がするが夜で急いでいたから、仕方がない気持ちで出発。
駅に着いたとたん、とっても汚い格好をしたポーターがわさわさとやって来ては またまたふっかけた値段を言って来る。
もういい加減にして!と心で思いながら、通り過ぎる、、、
(インドではヒンディー語喋ってインド人のふりが出来なかったら、もう相場が合ってない様なもんだ。)
そして、タイムテーブルとプラットホームナンバーの情報がタイムリーに教えてくれるはずのモニターに、なぜかカヌールエクスプレスだけが表示されないではないか?
不安になって、窓口にて 人の山を押しのけて、プラットホームと時刻を5分もかけて調べてもらった。インド人の事だからこの便だけの情報を追加するのを忘れてしまったのだろう。
私の後ろで、3人も続々同じ質問をしてきてくるので、「私が同じ質問を聞いてるから待ってね〜!と今応答来るよ」
そこで、スタッフは何も喋れないらしく、私のイーチケットにペンで書いてくれた。
でもその数字が読めないでないか!インド人しっかりしてくれ!!
何度も聞き直して、皆さんに発表すると、一目散に駆け足で皆さん去って行った。
おかげでプラットホームが何処にあるのか、ついて行って初めて解った。これはついて行かなきゃ解らない場所にある、、、とても遠い、、、
人に聞きまくるしか旅行はスムーズにいかないのが インドなのである。
ハンディーキャップの人はどうやってホームにたどり着けるのだろうか?
ものすごい高い階段を登ったり降りたりを2回も繰り返した。もちろん都会の駅なのに、エレベーターなんてありません。
「エレべーター無いの?」と若い子に聞くと、笑って過ぎ去っていた。
と言う事は 無いよね! と解釈し、、
凄い人の流れの中を進んで行った。
しかも、ポーター無しで、階段を 自力で2つのトランクを1つずつ運んでいると、途中で笑って通り過ぎる若い人がいた。
それを見て、何処にでも居るんだなーこういうタイプと再認識。
プラットホーム10箇所はあったかなー。
私の汽車は9なんだが、、、もう、9の階段は何処なのか、案内が無いし、人の流れをせき止めながら、何処がNo.9か聞いたら、一番奥だった。
本当に長い通路。。。。
ホームへたどり着く直前で親切な中年の男の方がトランクを運んでくれた。
ほんの少しでも手伝ってくれる人が居ると本当に気持ちが救われるかんじだ。
インド人は聞けば、一生懸命教えてくれるし、その辺は愛があるなーと人間の情を感じます。
やっと
ホームにたどり着けば、凄い汗をかいていた。
そして、私の2ACのコーチは何処にあるのか、全く解らない。
インド人に聞いても、皆解らないか適当に立っている。
ガイド案内の発表が後であるから、もうちょっと待って見なさいと言われ、やっとアナウンスが始まった。
でも先頭はどっちなのかさっぱり解らない、、、
汽車が到着して、初めて乗客もドオオオーーーと移動が始まった。
ぶつかったりしても、皆気にしないし、すごくワイルド。
私も気にしてたら、汽車に乗れないぞ、と必死にコーチを捜した。
幸いにも先頭をめがけたら、あったあった!荷物を載せるのにも一苦労、トランク持ちながら、狭い通路を通って席を探すのも一苦労です。
夜8時55分定刻通りに出発したが、私の席は見つからないよ〜。乗務員に確認したら、イーチケットに書いてある席は存在していなかった。日本では絶対あり得ない事です。
この国の良くも悪くも、いい加減差がよくわかる。。。
結果よければ、全て良しとする、信念で生きていかなければ、ここではやって行けません。
なので、いちいちそんな事では驚かなくなった自分に拍手です♥
で、結果 乗務員が何処に寝るか支持してくれる、私は下のベッドをリクエストしていたので、そう伝えたら最後に残ったベッドを使わせてくれた。
結果良ければ全て良しとする。
そう、この国は、根性ないと生きて行けません。
もし、鬱の人がインドにくれば、この環境で治る人が沢山居るのではと思います。
人生のサバイバル体験は心を強くしてくれます。
小さいことでクヨクヨしなくなりますよ。
思い込みや妄想で勝手にインドに行くのが怖いとか言う人がいますが、
勇気があるか無いかの事、インドは両極端の事を一気に触れる事が出来ます。
貪欲な人も沢山居ますが、その反面 愛情にあふれている方も沢山居ます。
そう言った面を観察したりできるし、自己の精神性が学べる場所。
面白くて楽しい事も沢山あります。
さてさて2段ベッドのコーチです。
このコーチはマナーのある方が他より沢山いらっしゃるので、私はなるべく2ACを選びます。それがなかったら3AC のSleeper coachです。
地震の夢を見て、目が覚め一晩明けました。
約12時間載っています。
ケララ州 カヌールに到着する1時間前にはいくつかこの様なローカルな駅に到着します。
お隣の優しいインド人にサンドイッチをもらい、5ルピーのコーヒーを飲みながら、いつの間にか、ケララのココナッツと海が沢山目に飛び込んできます。見渡す限りの緑の風景に見とれていました。
その優しいインド人夫婦が言うには、
ケララと言う意味は the land of coconuts という意味なんだそうですよ。
やれやれ、懐かしいカヌールに到着です。