それが解った瞬間、
1時間前の私の行動は彼が仕組んだ事なのかと思う事があった。
生理の時は殆ど腹痛が無い私なのに、この時に限って急に痛くなり出して、部屋に戻ったのである。本当はホールに直行して早くから並ぼうと思っていたのに、お腹が痛いのをきっかけに自分の運に任せる事にしたのです。
部屋に着いたら、スリランカの女性でルームメートがちょうどサリーを着ていた。それを見学しながら着方を観るのが楽しかった。着替えたら一緒に行きましょうと言う事になり、彼女のアシュラム歴等を伺ったりしながら、早足で列に向った。
ホールには携帯電話もカメラも本もペンも持ち込み禁止。私は誠実にルールを守ったから、ババ様のお許しが出たのだろうか?きっとこれは何か意味がある。
ホールで前列で待っている間も、摩訶不思議な事が起きた。
ちょうど彼のToyota車が到着した後、急な突風がホールを突抜、バケツの水が天から降って来る様な勢いで凄い音とともに雨が降り出したのである。
10分後...急に天気雨となり、何とも言えない映画に出て来る様な光景を眼にした。
殆どの人が興奮状態だから、体温も自然に高くなる。とても暑かったホールの中はクーラーがかかってる様な涼しさになり、皆がとても心地よくなっていく。
やっとサイババが現れた。
今度は肌の質感が解る程の近さであった。彼の眼がよく見える。優しい顔と厳しい顔が入り交じった様な不思議な表情。
私もひたすら彼に心の中で質問をしていく。何かのきっかけで答えが返って来ないだろうか、という想いが走る。(できるだけの事はしないと!)
今回はババ様のスピーチが1時間以上も続いた。話の主題はころころ変わっていく。
私が質問していた事を彼はCatchしてくれていたのか?と思う程、ぴったり合う答えを彼は伝えてくれた。さすがババと賞賛
先ほどの雨と風が起こった事の意味を彼は話してくれた。
それは皆が涼しくなる効果を創造し維持し続けた事によって起きた事なんだと。
雨の話題として話が少し変わり
地球は3000年前に300年間も降り続けた雨ととても暗い世の中だった事。そして、それが明けて光が見えた喜び、光と共に空が青色になり地球も全て青になったのは神がこの色に創造したという。なぜならば上を見上げ空を眺めるのに最も適した色だからなんだそうです。
彼に取っては少し前に起きた事の様に話し始めた。
最後に母なる大地に生きる私達に取って、もっとも大事なものとは何かを語った。
”あなたの母を大事にしなさい。敬い尊敬の念を常に持ち続け、家族を大事にする事があなたの人生を幸せにしてくれるはず” だと。
その言葉は深く耳に胸に入って行く。
親不孝だった私をお許しくださいと懺悔する私。
3回目のダルジャンで少し心が清まった感じがした。素晴らしい気分。もっと居れたらなーとしみじみ感じながらアシュラムの外を散策した。
また素敵な出逢いがあった。
ジュエリーショップのチベット人のオーナーさん、そこでお気に入りのアメジストのペンダントと子供達のお土産を買う事にした。